怪談都市伝説 - Wikipedia
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怪談都市伝説(かいだんとしでんせつ)では、一般に流布している怪談に関連する都市伝説・噂を列挙する。
幽霊、妖怪などの超常現象や未確認生物は、存在否定することが難しい為、永年にわたり伝承されることが多い。また恐怖心を煽る、よく出来た怪談は語り継がれやすく、特に超常現象が絡むものは事実かもしれないという思いが伝播に拍車をかける場合がある。ただしこれらには、当事者が全て死亡しているのに、なぜか話だけが伝わるという根本的な矛盾が見られるケースも多い。
[編集] 怪談の都市伝説
- 学校の怪談
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詳細は「学校の怪談」および「学校の怪談一覧」を参照
- ○○の七不思議
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詳細は「七不思議」を参照
- 本来七不思議とは、諏訪大社七不思議や遠州七不思議などのように、ある地域や場所で起こる単に説明不可能な7つの事柄を指したが、本所七不思議のように江戸時代以降は怪談の一種として広く知られるようになった。さらには世界の七不思議に見られるように意訳されて、本来の意味に反してオカルト的な印象を与えてしまった場合すらある。
- この系統で有名な「学校の七不思議」は、学校によって異なり、七つ全てを知ると何かが起こるという場合が多い。また、八つ目がありそれを知ると不幸になるというパターンや七不思議のうち、六つを知ってしまうと七つ目の怪異が訪れるとされることもあるが、これもまた七つとは限らない。
- これらはホラーやミステリーなどのテーマにされることも多い。
- 交霊術の結末
- 「学校の七不思議」を六つまで調べた女子生徒たちが、最後の一つを霊に聞こうと、見よう見まねで交霊術を施すうち、メンバーの一人が犬のような唸り声をあげて教室を飛び出してしまう。彼女は隣町で発見されるが、それまでの記憶はないと言う。それ以外はいつもの彼女であったので一安心し、帰路につくメンバーたち。件の教室に戻った時(1週間経ったとする場合もある)、走り去った少女がこうつぶやいた。
- 「さてと、七番目を教えてあげなくっちゃね…」
- 振り向いた少女の瞳は赤く輝き、その声は全く別人のものであった。
- 七不思議が七つである本当の理由
- 「学校の七不思議」のうち六つ、もしくは全てが、教師達や生徒の親達が作った、本物の話を隠す為のフェイクである、というもの。
- これは地域によって異なり、主に下記の3パターンがある。
- ある本物の話一つを偽者の六つに混ぜることで、本物を偽者として認知させる為。その為、本物が3番目や、5番目にあることがある。
- あえて禁断の七番目とし、本物の話が原因となる事件を未然に防ぐ為に校長にだけ代々伝えられ、生徒達には、七番目を知ると呪われると噂を流した。
- 肝試しと称して、七不思議を体験しに行く生徒達が後を絶たなかった為、七つ全てが偽物の七不思議を作り、本物の話を風化させようとした。
- 悪夢のメルヘンカルタ
- ヨーロッパの呪術師がこの世の悪を封じ込めたカルタが存在する、というもの。その絵柄は白雪姫、人魚姫、赤ずきん、不思議の国のアリス、ピノキオ、ヘンゼルとグレーテルの六枚で構成されており、邪悪な心の持ち主に取り憑き、その人物が六つの体になり体以外すべてを支配する、と続く。
- 「赤い紙、青い紙 」、「赤いマント・青いマント」
- 小学校の古いトイレで生徒が用を足そうとすると、「赤と青とどちらがよいか」と聞いてくる。どちらを答えても悲惨な結末に。これは、稲川淳二のラジオ番組に寄せられた投稿「赤い半纏」が元になって派生した話である。
詳細は「赤い紙、青い紙」および「赤い紙、青い紙#派生系」を参照
- 気づかなかった
- 参列した葬儀の遺影写真が自分のものであり、そこで初めて自分が死んだことを理解する、というもの。交通事故に遭い、事故現場を見て気づくというパターンもある。自殺や事故で死んだ人間は自分の死を理解できずに、いつまでも霊としてさまよい続けるという説もある。
- 猫が追う「何か」
- 猫が何も無いところを追っかけてじゃれているのは、人間には見えないものが見えているからだ、というもの。
- お化け屋敷
- 某お化け屋敷には本物の幽霊が出る、というもの。
- この都市伝説を逆手にとった例として、熊本県のグリーンランドにある「廃校への招待状」などのように、幽霊が出るという噂が立った施設を改造して営業しているお化け屋敷がある[1]。
- 消えた乗客
- 墓地の近くで女性がタクシーに乗り込んだ。彼女は運転手が話しかけてもなぜか一切しゃべらない。暫く走った後、運転手がふとバックミラーに目をやると彼女の姿は無く、シートがびしょびしょに濡れていた、というもの。逆に墓場まで乗せていく途中で消えるパターンもある。
- アメリカにも以下の著名な類話がある。
- 消えるヒッチハイカー
- ヒッチハイカーを乗車させるが、行き先としていた家に到着した時には消えていた。驚いた運転手が事情を説明すると家人は言った。「あなたで何人目かしら。それは死んだ私の娘よ」。
- この話は、行方不明になった花嫁が幽霊になって馬に乗せてもらい家族の下へ帰る「インディアンの花嫁」という伝説が元になっているとされる。また、日本でも古来より「馬(駕籠)に乗せた人物が消える」といった伝承が存在している。
- 消えた運転手
- 夜、うら寂しい場所(多くは墓地のあたり)でタクシーが一人の女を乗せる。乗せた女が途中で消えたという同僚の話を思い出し、恐怖に駆られた運転手が車を停め、ある家に駆け込む。しかし、困ったのは客の女。いつまでも戻ってこないので、その家を訪ねると線香臭い。家は運転手の自宅で本人の葬儀中だった(運転手が幽霊だったというパターンだが、終始、運転手の視点で語られる)。
- 「見つからないんだ」
- 少年が電車に轢かれて死亡した。バラバラに轢断された遺体は、全てを集めるのも一苦労という酷い有様で、結局片足だけがどうしても見つからず、ついに捜索も打ち切られる。それから暫く経ったある夜、少年の友達が事故現場付近を歩いていると、死んだはずの少年が草むらにうずくまっているではないか。驚いて声を掛けると、少年はゆっくりと振り向き言った。「無いんだ…僕の足が見つからないんだ…」。見つからない部分が足ではない場合もある。
- 一人でコックリさん
- 「コックリさん」を一人で行ったり、途中でやめてしまうと人格が崩壊し、自殺にまで至ってしまう、というもの。自己暗示の解除がなされないことが原因だと理由付けられる。
- 夢の結末
- 近所のコンビニで暴漢に襲われる夢を見た人が、気にしつつもその店に行く。すると夢の男が実際にいた。怖くなって、逃げ出そうとすると、その暴漢から「夢と違うことするんじゃねえよ」と言われた、というもの。
- 暴漢に追われ、逃げ切る直前に殺されてしまう夢を繰り返し見ていたため、一足早く逃げることで無事自宅に辿り着いた結果、ドア越しに暴漢が悔しげに前述のセリフを言うなど様々な派生も存在する。
- 結城モイラの『わたしの心霊体験』(小学館)に読者投稿の類話が掲載され、編者はこの体験を「夢ではなく幽体離脱し、異次元をさまよっていた為で、その男は異次元世界に引きずり込もうとしている悪霊である」といった解説をしている。
- 死を写すコピー機
- あるコンビニに設置されたコピー機には妙な噂があった。自分の似顔絵や顔写真をコピーすると、死ぬ時の顔が映し出されるというのだ。噂を聞いた少年が周りの制止も聞かずに自分の顔写真をコピーしたところ、今と全く変わらない顔が出てきた。「噂は嘘だ」と笑って店を出た少年に暴走車が突っ込み、少年は死亡する。噂は真実で、コピー機は少年の「死亡時の顔」をしっかりと映し出していた、というもの。
- スクエア
- 雪山で遭難した5人の学生達の話。山小屋の四人とも。これは伊集院光のラジオ番組で投稿された話を紹介したことが広く知られる元となったもので、その時共演していた稲川淳二が、後にこの時の怪談を元に創作した話がある。
詳細は「スクエア (都市伝説)」を参照
それだけである程度の時間がかかります。
- 呪われた○○
- 持ち主が必ず不幸になると噂される宝石や車の噂。「ホープダイヤモンド」「オルロフのダイヤ」や暗殺されたオーストリア=ハンガリー帝国皇太子フランツ・フェルディナント大公が乗っていた赤塗りオープンカーなどが有名。
- 宝石は、含まれていた放射性物質に身体を侵された為と説明される場合がある。
- タイタニック号の沈没はアモン・ラー神殿のミイラの呪いの為、とする説もある[2]。博物館などに所蔵され、個人所有でなくなると呪いが収まる、とされる場合が多い。
- 白岩寺の幽霊画
- 無名時代の円山応挙が描いた幽霊画は、病身の少女をモデルにしたものだったが、その娘の死を皮切りに不幸が相次ぎ、絵を見た人は数日中に死ぬと噂された。その後も歴代所有者に不幸が起こったとされ、現在は白岩寺(静岡県島田市)に所蔵されている。
- これが日本美術史上初の"足のない"幽霊の絵だとされるが異説もある。また元々は足が描かれていたがいつの間にか消えた、との伝承も存在する。
- 「幽霊の足」に関しては、作画効率を上げる為に下半身を省略したところ、不気味な演出効果を得られた為定着した、との説もある。
- 紫の鏡
- 20歳になるまで「ムラサキカガミ」という言葉を覚えていると死んでしまう、または不幸になるというもの。出典は定かではないが、1960年代末頃から確認されており、その後周期的に広がっている。
詳細は「紫の鏡」を参照
- 他にも「赤い沼」、「紫の亀」、「黄色いハンカチ」、「黄色いミイラ」、「銀色のナイフ」などがあり、また「白い水晶」「ホワイトパワー」などの言葉を覚えておけば呪いが消えるとされることも。
- 異様な猫
- 車の下にいた猫を抱き上げると、後ろ足が地面に着いており、その間は非常識な長さの胴体で繋がっていた。慌てて手放すと、その猫はあたかも尺取虫のような動きでありながら、猫特有の俊敏な動きで逃げて行った、というもの。『ハローバイバイ・関暁夫の都市伝説 信じるか信じないかはあなた次第』にも掲載されている。
- 「見えてるくせに」
- 霊感の強い人が、横断歩道の向かい側にいた女の人から尋常ではない気配を感じ取ったが、恐ろしかったので気づかないふりをしていた。信号が青に変わり、すれ違いざまに女性は言った。「見えてるくせに」。相手が軍服を着ているパターンもある。
- た す け て …
- 夏休みの前に放送室や地下室に閉じ込められて餓死し、新学期に死体で見つかるという話。扉や壁のいたるところに脱出しようして引掻いた跡が残されていた、と続く場合が多い。後述する「赤いクレヨン」に類似している。
- 「死ねばよかったのに…」
- ドライブ中、トンネルを抜けるといきなり女性が落ちてくる。びっくりして急ブレーキをかけ慌てて車を降りるが誰もいない。ふと車の先に目をやるとそこは崖。急ブレーキをかけていなければ崖に落ちて死んでいたであろう。男はここが心霊スポットであることを思い出し、女性を霊だと確信、感謝しつつ車をバックさせようとした際、バックミラーに女性の姿が。そして女性はこう呟いた。「死ねばよかったのに…」。
- 「死ねばよかったのに…」2
- カーナビが言う。「5km以上道なりです」。日が落ち、山道に入ってもカーナビは言う。「5km以上道なりです」。やがて前が見えないくらいの大雨となるが、それでもカーナビは言う。「5km以上道なりです」。突然の雷鳴に驚きブレーキを踏んだ運転手が嫌な気を感じて下車したところ、目前は断崖絶壁であった。カーナビは言った。「死ねばよかったのに…」。
- 「あと少しだったのに…」というパターンもある。
- 「死ねばよかったのに…」3
- 彼女とドライブに出かけたが、日が落ちて道に迷ってしまう。彼女が「そこを右に曲がって」と言うので曲がったところ、目の前は崖。「危ないじゃないか」と言おうと目をやると彼女は寝ている。彼女は眠ったまま、男のような低い声で言った。「死ねばよかったのに…」。
- 『ほんとにあった怖い話』ではこれらと類似したエピソードが放映された。
- 三本足のリカちゃん
- トイレにリカちゃん人形が落ちている。不審に思い手にとって見ると、足が3本ある。驚いて地面に落とすと「私リカちゃん。呪われてるの……」と話すではないか。怖くなってその場から逃げだすが、リカちゃんの声が耳から離れない。頭の中をリカちゃんの声がぐるぐる回りだし、耐えられなくなった人は発狂して自殺してしまう、というもの。
- 「メーカーのミスで生産された三本足のリカちゃん人形が流通している」という噂もあり、これが新たな噂を生み出したとする説がある。
- 週刊少年ジャンプの連載作品『詭弁学派、四ッ谷先輩の怪談。』で「三本脚のミカちゃん人形」と言う類似した怪談を取り上げた回があったが、掲載後に身体障害者に対する配慮が欠けたとしてお詫びが掲載され、単行本では内容の一部が変更された事例がある。
- 写真撮影
- 奇数人で写真を撮ると真ん中の人が透ける、不幸になる、早死にする、とされる。その原因として下記の解釈がなされる場合がある。
- カメラが日本に伝来した頃に語られた「撮影されると魂が吸い取られる」といった噂が現代にまで継承されている。
- 写真を撮る際には年長者を真ん中に立たせるケースが多く、確率的に「対象者が先に死ぬ」場合が多かった。
- 旧式のカメラは、ピントが撮影範囲の中心に近づくほど合いにくく、中心がぼやけた事例や、昔の銀板写真は左右が反転して写るため、出来上がり時に着物が右前に写るようにと撮影時には「死装束」である左前に着たケースなどから、写真撮影は元々日本では不吉なものと捉えられていたとの説もある。
- ありえない帰宅
- 家に帰ってきたはいいが、酔っていたのでどうやって帰ってきたのか覚えていない。靴を履いていなかったのに靴下が綺麗なままだったり、友達の家に財布を置き忘れていた為に無一文だったり、普通は家に帰れない状況で帰宅するという内容。UFO(アブダクション)と関連付けられる場合もある。「新耳袋」に友人宅のトイレのドアを開けたらなぜかそこが自宅で、翌日にその友人から靴や上着を渡され、「トイレに行くと言って、突然姿が消えたのだが、どうやって帰ったのか?」と尋ねられる話がある。
- 合わせ鏡
- 深夜0時丁度に合わせ鏡を作ると、自分の将来の顔や自分の死後の顔などが映る、というもの。手前から○個目に映っている顔が死に顔だというパターンや、悪魔が出てくるという話もある(星新一のショートショートに『鏡』という同様の話がある)。
- 結婚相手が見える洗面器
- 深夜0時丁度にカミソリを口に咥えて水を張った洗面器をのぞくと『将来の結婚相手が見える』というもの。ある女性がこれを実行すると、洗面器に男性の顔が浮かんだ。思わず女性がカミソリを水に落としてしまうと、洗面器の水が血のように真っ赤に染まった。驚きのあまり思わず飛びのく女性。だがいつの間にか水の色は元に戻っていた。深夜だったため寝ぼけて見間違えたのだろうと女性は自分を納得させ、しばらくするとそのことを忘れた。それから数年後マスクをした男性と出会い、「なぜマスクをしているのか?」と尋ねると、マスクを外し醜い傷跡を見せ「お前のせいだよ!」と続く場合も。
- 白い手
- 水難事故で子供を亡くした親が、せめてもの思い出にと、そのときの写真を現像に出したところ、死んだ子供に対して海から無数の白い手が伸びていた、という話。親子に変わって、悪友連中に男性が海に突き落とされたパターンや、海への投身自殺の着水の瞬間に無数の手が現れたパターンも存在する。「新耳袋」にも同様のエピソードが紹介されている。
- 転生
- 醜く生まれた子供をフェリーから突き落とした過去をもつ夫婦に、数年後再び子供が生まれる。その子供はとてもかわいかった。数年後、家族旅行でフェリーに乗ったとき、子供がこう言った。「今度は落とさないでね」。
- 「殺した相手が自分の子供に生まれ変わる」という因果応報を主題とした古くからある民話・怪談(『六部殺し』、『真景累ヶ淵』、夏目漱石の『夢十夜』など)の影響が伺える。小松左京の『石』では放射性物質と組み合わされている。
- デジャヴ
- 初めてなのに既に体験した事象のように感じること。事件、事故、犯罪の予知などと絡め、サイコホラー、サスペンスの題材になることが多い。
詳細は「既視感」を参照
私たちは私たちはどうなるのでしょ決めるのですか?
- 「赤い部屋」
- あるインターネットサイト、あるいはポップアップウィンドウを見た者には死が訪れる、というもの。ビジュアルノベルの体裁をとって、この話の紹介とちょっとしたサプライズを実際に製作した人物もいる。
- 赤い部屋
- ある大学生が、古ぼけたアパートに引っ越してきた。部屋を見渡すと壁に中指が全部入りきる程度の穴が開いていた。覗いてみると隣の部屋までつながっているようだった。しかしいつ見ても部屋は真っ赤だった。不思議に思い大家さんに聞いてみた。「大家さん、僕の隣の部屋って誰も住んでいないんですか?」大家さんは「いいえ、女性が一人住んでいますよ。ただその女性は病気でしてね、目が真っ赤なんですよ。」実は女性がずっとこちらの部屋を見ていたという話。
- この話は多くの派生パターンがあると言われていて、主人公がタクシーの運転手で青木ヶ原樹海付近の寂れた一軒家に少女を乗せていき、好奇心からその家の鍵穴覗き…というものも多く語られている。
- 事故多発ポイント
- 事故が多発するポイントは、かって墓地であった場所だった、というもの。
- 道路建設において、安い土地を入手しようとした場合、「安い土地=人気が無い=墓地の側、もしくはかって墓地であった場所」となる場合が多い。実際に高速道路沿線に墓地がよく見受けられるのはその為である。よって特定の事故多発ポイントが「墓地がらみ」であったとしても不思議ではない(「学校の怪談」でよくある「ここは昔墓地だった」という触れ込みも、同様の背景か)。
- また「そこには幽霊が出る」という話が付け加えられるが、いくつかのポイントでのそれは墓石が自動車や道路のライトに照らされて起きる光学現象であることが証明されている[3]。
- ただこれらの推論、証明が全ての「事故多発ポイント」において適用されるものではなく、「なぜこんな見晴らしのいい場所で?」、「なぜここでばかり?」と訝しがられる「ポイント」が存在することもまた事実である。
- 「お前だよ…」
- 身ごもり出産した少女が、生まれたばかりの赤ん坊を駅のコインロッカーに捨てる。数年後、彼女が迷子と思しき子供に「ママはどこなの?」と聞くと男の子はこう言った。「お前だよ…」。後日コインロッカーに押し込められた彼女の死体が発見される、というもの。
- キュルキュル
- 知らない女性から電話が掛かってくる。「あなた、キュルキュルキュルでしょ?」となぜか一部が聞こえない。しかし、だんだん声がハッキリしてきて、最後には「あなた、死にたいんでしょ?」となる。「嫌だ」と叫ぶと「ちっ」という声と共にドン!と大きな音がして電話が切れた、というもの。稲川淳二の怪談が話の元である。
- お父さん、何で?
- 夫婦喧嘩の挙句、妻を殺害してしまった夫は、妻の遺体を庭に埋め、子供には「お母さんはお婆ちゃん家へ出かけてしばらく帰って来ない」と嘘をつき、子供も納得する。しかしそれから一週間、一カ月が経っても子供は母の不在を怪しまない。不安に思った父は子供に尋ねる。「何かお父さんに聞きたいことは無いかい?」。子供は言った。「お父さん、何でいつもお母さんをおんぶしてるの?」。
- マンションの一室の窓から見つめる女性
- 男が帰宅途中に見かける窓には、いつも夜空を見上げる女性の姿があった。思いを募らせた男は意を決してその部屋を訪れ、扉を開けると、そこには首を吊っている女性の姿があった。窓際でぶら下がっている様が夜空を見上げているように見えた、というもの。
詳細は「マンションの一室の窓から見つめる女性」を参照
- 無駄だよ
- 就寝中に金縛りに遭い、同時に異様な気配を感じる。怖くなって必死に「南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏…」と唱えていると耳元で声がした。「そんなの無駄だよ」。
- 2001年8月31日放送の『ライオンのごきげんよう』で、林家いっ平(現・2代目林家三平)が、金縛りに遭った上、何者かに腕を掴まれる。目を凝らすと男の顔が見えたので様々な経文を必死に唱えたが、耳元で「そんなんじゃ効かないよ」と言われて気絶してしまい、翌朝目が覚めると、自分の脚に手の跡がついていた、という体験談を語っているが、これは稲川淳二の怪談「ゆきちゃん」が元となっている。
- 聖夜のNGワード
- クリスマスイブに「ルベルグンジ」というキーワードを検索すると、「信じますか?」という質問だけが表示されたサイトに飛ばされる。そこで「はい」と答えると、両手首に杭で貫かれたような穴が開き、「いいえ」と答えると両目に逆さ十字状の傷ができて失明する、というもの。ジングルベルの曲を逆再生すると不気味な音楽になるという噂の派生か。
- 雨音
- 大雨が窓を叩く音がする。しかし外に出てみると雨が降った形跡が全く無かった、というもの。
- 残念ですが
- 急病で亡くなった少女の遺品を整理していると、一枚の奇妙な写真が出てきた。少女が友人二人にはさまれて写っているのだが、少女の容姿がこの世のものとは思えないほど奇妙な姿になっていた。不審に思った両親が霊能者に問い合わせたところ、霊能者は口を重くして「残念ですがお子様は地獄へ落ちました」と言った、というもの。
- 幽霊が見える年齢
- 子供の頃は誰もが皆、霊が見えていた、というもの。「赤ん坊が誰もいない部屋の一部を凝視し、見えない何かの動きを目で追った」、「幼子が知る由も無い故人と会ったと語った」などの話は枚挙に暇が無い。
- お岩さん
- 四谷怪談は実話であり、出演者がお岩の墓に参らないと必ず不幸に遭う、というもの。その他にも「上演中に怪事件が起こる」、「幽霊を見た」、「テレビ番組でお岩の話題をしただけで怪異が起こった」という噂が多数伝わっている。
- 怪異譚は作者の鶴屋南北が演出の為、意図して流した噂に尾鰭がついて現代まで伝えられたものとされる(鶴屋南北は、お岩の祟りで亡くなった関係者の葬式を出す、出演する歌舞伎役者にお祓いを受けさせるなどの演出を行っている)。一般的には、史実のお岩と夫は実に仲のよい夫婦であったとされることが多く、また、実在のお岩に該当する人物は存在していないとの説もある。
- 現在においても、四谷怪談に関する番組・映画・舞台などを製作する際は、関係者がお岩の墓がある妙行寺 (豊島区)でお祓いを受ける慣習が続いているが、これは鶴屋南北の演出を現在もなお継承してのものなのか、それともこの都市伝説を真に受けてのことなのかは、定かではない。
- 笑う自殺者
- ある男が旅行先のホテルで夜景を撮影していると、偶然飛び降り自殺の瞬間を撮影してしまう。後日、そのフィルムを現像すると飛び降り自殺をした女が笑みを浮かべ、カメラを睨んでいた、というもの。
- 様々な派生系が存在し、偶然飛び降り自殺者を撮影してしまうが、いくら待ってもパトカーや救急車がやってこない、不審に思い下を見ると死体はなく、撮影したのは飛び降り自殺を続ける幽霊だった。突然電話が掛かってきて窓の外を見るように言われ、不審に思いつつも窓の外を見ると、飛び降りた女が笑いながら落ちていった。或いは、ただ単に偶然窓の外を見ていたら、飛び降り自殺者と目があってしまった。というだけのものもある。
- 赤いクレヨン
- 中古の一軒家を購入し、改装しようと壁紙を剥がすと釘付けされた扉を見付ける。扉の向こうにあった隠された部屋を発見。そこには、壁一面に赤いクレヨンで「ママごめんなさい! ここから出して!」の文字がびっしりと書きつけられていた。この話は伊集院光の創作であることが本人により語られている。
- 元の創作された話では「男の子の幽霊を目撃する」「壁の中から音がする」「いくら掃除しても赤いクレヨンが廊下に落ちている」というくだりがあるが、なぜかそれが省略して語られることが多い[4]。
詳細は「赤いクレヨン」を参照
医者は誰ですか?
- 霊界に繋がる電話
- 事故死した親が愛用していた携帯電話を棺の中に入れ葬った息子が、後日誤って故人の携帯電話にかけると「話し中」のサインが出た、というもの。通話記録を調べるとその番号は000で始まっていた、と続く場合も。
- 2009年1月7日放送の『ザ!世界仰天ニュース』で、「葬儀の参列者が携帯電話を勝手に掘り出して使用していた」という顛末の類話が語られた。
- 友達だよな?
- 数人の学生がドライブに出かけた。人気の無い山道に差し掛かった頃から、徐々にドライバーが危険な運転を行うようになる。友人達は口々に抗議するが、なぜかドライバーは真っ青な顔で何も答えない。それから暫くすると、ドライバーが震えるような声で「なあ、俺達、友達だよな?」「何があっても、見捨てたりしないよな?」と聞いてきた。友人達が「当たり前だろ、どうかしたのか?」と返答するとドライバーは自分の足元を指差す。友人達が怪訝な顔で覗き込むと、車の床から突き出した青白い手首がドライバーの両足を握り締めているではないか。驚いた友人達は悲鳴を上げて車から逃げ出したが、やはり気になって戻ってみると車もドライバーも消えていた。当初は見捨てたことを怒って一人で帰ってしまったものと考 えていたが、それ以来ドライバーは行方不明になってしまった、というもの。話の導入部に関しては「仲間内で心霊スポットに行ってみるが何も起こらず拍子抜けしていざ帰ろうとした時」というパターンもある。テレビ朝日系怪談レストランでも類似の話がある。
[編集] 地方にまつわる怪談話
- 心霊スポット
- 全国各地に存在する、幽霊や怪奇現象を見ることが出来るとされる場所。
詳細は「心霊スポット」を参照
- 都市伝説多発スポット
- 都市伝説の舞台が、筑波研究学園都市(つくば市)と限定されることが多い。新興学術・研究都市で、「歴史が浅い=馴染みが薄い」、「研究施設が多い=謎の研究をしているのでは」が原因だとされるが定かではない。
- 同市が舞台とされる都市伝説:マンションの一室の窓から見つめる女性、人面犬、口裂け女、「姉壁」、ロボットに変形する建物、特殊な核シェルターの存在 など。
- 多摩ニュータウンなどにも同様の噂がある。
- 姉壁
- 90年代初頭の都市伝説。筑波研究学園都市のとある団地の外壁にはっきりと「姉さん」と見て取れる亀裂が入っており、それは近くで交通事故に遭い死亡した少年の断末魔で、いくら塗り直しをしてもまた浮かび上がってくる、というもの。現在は噂とは異なり補修工事によって亀裂自体が消滅している。
- 犬鳴村伝説
- 犬鳴峠の近くにあるとされる、恐ろしい村に関する伝説。実在した福岡県の犬鳴村とは無関係。
詳細は「犬鳴峠#犬鳴村伝説」を参照
- 杉沢村伝説
- 1人の男により村民全員が殺害され、廃村になった村があった、というもの。津山事件が噂の元とも言われる。
詳細は「杉沢村伝説」を参照
- 八甲田山の亡霊
- 八甲田雪中行軍遭難事件により多数の死者が出た同山に、犠牲となった兵士が亡霊となって出る、というもの。
- 六甲の幽霊
- 六甲は有名な心霊スポットで、多数の幽霊話が伝わる。
- また、件の伝承も残る。戦時中、食肉処理で財を成した家に頭が牛の子供が産まれ、座敷牢に幽閉されていたが、空襲で家が焼け、以後件が目撃されるようになったと言われている。
- 兵士の亡霊
- 真駒内駐屯地や旭川駐屯地に、終戦の日の深夜0時頃に軍靴の音が響き、隊員達に向かって敬礼した後、師団司令部隊舎内の鏡の中に入る霊が出没する、というもの。
- 超・戦慄迷宮の元ネタ
- 富士急ハイランドのアトラクション『超・戦慄迷宮』シリーズの幾つかが実在する話であると言うもの主に「禁断のルート篇」「ナナシ ノ シタイ篇」「血まみれの身体検査篇」とされることが多い。
- 白いソアラ
- 格安のトヨタ・ソアラに関する噂。群馬県が舞台とされる。
詳細は「白いソアラ」を参照
- 橋北中学校水難事件
- 36名が水死したこの大惨事は、戦禍で亡くなった人々の亡霊の仕業である、というもの。2000年8月24日放送のフジテレビ系番組『奇跡体験!アンビリバボー』の特番でも取り上げられた。
- 霊が渡る歩道橋
- 静岡市日本平の有料道路上に実在する歩道橋に纏わる噂。
- 代表的なものとして「ハイキング中の親子に暴走車が突っ込こみ、子供だけが死亡した。それ以来、同地点で事故が多発した為、子供の霊が道路を横断し、家に帰れるようにと歩道橋を設置したところ、事故は激減した」などが伝わる。
- 片側には「遊木の森」という施設があるが、反対側は獣道同然で、歩行者は皆無に近い。昔はキャンプ場があったから、との説もあるが、設置に至る経緯は不明。他にもワンピース姿の女性の霊の横断などが噂される。
- 行き交う人々
- 地下鉄を降り、地上に出ると結構な雨。行き交う多くの人の間を縫うように歩いているといきなり肩を掴まれた。驚いて振り返るとそこにはタクシーの運転手が。険しい形相の彼は私の肩を掴んだまま、無言でタクシーに押し込もうとするではないか。わけのわからぬまま無理矢理乗車させられ、急発進するタクシー。我に返り、抗議しようとした私に運転手が青ざめた顔で言った。「無茶してすまなんだけど、誰もいない道で何かを避けるように歩いていたあんたを見て『助けなあかん!』と思たんや! あんた、危ないとこやったんや!」…「大阪市営地下鉄千日前線」。昭和47年5月13日に117名が犠牲になった「千日デパート火災」の現場のすぐ近くであった。
- 同様の話は「ホテルニュージャパン」跡地や、東京大空襲で多くの犠牲者を出した墨田区界隈でも語られることがある。
- ひとりかくれんぼ
- 近畿地方で行われる降霊術に関する噂。
詳細は「ひとりかくれんぼ」を参照
[編集] 現代の妖怪
- ゾンビ看護婦
- 恐ろしい形相をした看護婦で、夜の学校を台車を押しながら徘徊し、生徒を見ると追い掛けてくる。
- 追い掛けられた生徒がトイレの一番奥の個室に逃げ込み、息を殺しているとゾンビ看護婦がトイレに入ってきて、トイレのドアを一つずつ開けながら「ここにもいない…」と呟く。生徒が「次は自分の個室だ」と思っていると、物音がしなくなる。夜が明け、安堵した生徒がトイレの個室から出ようとするが扉が開かない。不審に思った生徒が、ふと上を見るとゾンビ看護婦がドアを押さえて上から覗いていた。生徒はゾンビ看護婦に一晩中、ドアの上から個室を覗かれていたのだ。それからゾンビ看護婦はその生徒を乗せた車椅子を押して現れるようになる、という話もある。なぜ学校に看護婦の幽霊がいるのかは説明されない場合と、元々学校のあった場所は病院だったとされる場合がある。
- トイレの個室に隠れたつもりだったが、ずっと上から覗かれていたというシチュエーションは、様々な怪談で使われる。
- 小さいおじさん
- 小人サイズの小さいおじさんを目撃するというもの。小さいおじさんはサラリーマン姿やジャージ姿をしていると言われ、これまでに東幹久、釈由美子、渡辺徹・榊原郁恵夫妻、的場浩司、岡田准一、中島美嘉、小池栄子、浜田雅功、千秋、柳原可奈子、鼠先輩、西村優奈などの有名人が、目撃談を語っている。また、椎名軽穂が『君に届け』の単行本で目撃談を募集していた。
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詳細は「小さいおじさん」を参照
- 注射男
- バブル景気の頃、関東地方で語られた。
詳細は「注射男」を参照
- 足取り美奈子
- 夢の中に出てきた女性に「足なんていらないでしょう?」と尋ねられ、「いらない」と答えると足をもがれてしまう、というもの。「足、いる?」と聞かれる場合や、「今忙しい?」と聞かれて「暇」と答えると地獄へ連れて行かれるというものもある。
- アーモンド目の子供
- 鎌倉市郊外を走行中のバスの窓越しにアーモンド目の子供を複数目撃するというもの。アーモンド目の子供には瞳が無く、頭は尖っており、子供たちは、バス停付近の地面を掘っていたと言う。それが餓鬼であるとされる場合も。目撃は1960年代だと言われている。別名「アーモンド・アイズ」。未確認生物として扱われることもある。「新耳袋」に目撃談とされるものが掲載されている。
- ゴム人間
- 2メートルほどの長身で肌が黒く(緑色の場合も)体がゴム状になっている怪物。見える人間と見えない人間がいるという。ダウンタウンDXで的場浩司が語り流布した。2007年には明治神宮で写真も撮られ、東京スポーツの一面に載った。他にも親子連れや老人のゴム人間を見たという証言がある。なお漫画ONE PIECEの主人公モンキー・D・ルフィとは全く無関係である
- 口裂け女
- 1979年頃、日本各地で社会現象になるほどの話題となった。2004年頃にはインターネットを通じ韓国でも流布された。
詳細は「口裂け女」を参照
- カシマさん
- 「カシマレイコ(仮死魔霊子)」「キジマさん」「テケテケ」、足のない女性や軍人、幼児のようなバケモノなど、名前や姿は地方によって諸説ある。話を聞いた人の下に数日以内に現れると言われ、回避するには呪文を唱える必要がある、とされる。軍神を奉る鹿島神宮と旧日本軍との関連を示唆する説もある。
詳細は「カシマさん」を参照
- ひきこさん
- 精神錯乱を起こした女性が、自ら傷つけた顔を小学生に見せて襲い掛かる、というもの。「口裂け女」との類似点が多い。被害者を引きずりまわすところから「ひきこ」、とされるが、ひきこもりの症例をさらに貶める方向に形成された、という分析もある。
詳細は「ひきこさん」を参照
- さとるくん
- 怪人アンサーと同様に電話で呼び出すことができる都市伝説。
詳細は「さとるくん」を参照
- 件(くだん)
- 正確に言うと件(くだん)ではなく、牛人間の都市伝説である。
- 件(くだん)は顔が人間、体が牛という怪物。性別は雄。江戸時代から流布しており、都市伝説と言うよりは本来の伝説の範疇である。件(くだん)はあくまでも牛から生まれる存在で、その図像は縁起物として利用されてきた。内田百の同名の短編小説の中で大きな災厄を予言した直後に死ぬ怪物として登場するほか、神戸市には件(くだん)の設定をひっくり返した牛女の都市伝説が広まっており(『新耳袋』など)、こちらは小松左京によって、『くだんのはは』の題で小説化された(小松が百の小説を元ネタに書いたという説もある)。
詳細は「件」を参照
- 人面犬
- 1989年から90年にかけて社会現象にもなった噂。人面犬以外にも人面魚など様々なバリエーションが存在する。
詳細は「人面犬」および「人面魚」を参照
- メリーさんの電話
- リカちゃん電話に絡めた怪談話の場合もある。
詳細は「メリーさんの電話」を参照
- 怪人アンサー
- 携帯電話を用いた儀式で呼び出せる怪人。
- この話は、ネットにおける都市伝説の伝播について調べる為に創作したと流布した本人が明かしている[5]。
詳細は「怪人アンサー」を参照
- てけてけ(テケテケ)
- 冬の北海道の踏み切りで女性が列車に刎ねられ、上半身と下半身が切断されるが、あまりの寒さに血管が収縮してしまい、出血が止まり即死できずに数分間もがき苦しんで死んでいった。この話を聞いた人の所には三日以内に下半身の無い女性の霊が現れ、霊を追い払う呪文を言えないと足を引きちぎられるという。
詳細は「テケテケ」を参照
- テケテケ2
- 放課後、サッカーの練習をしていた少年がふと校舎に目をやると、とてもかわいい女の子がこちらを見つめている。彼がしばらく見惚れていると、急に彼女は鬼のような形相で窓から飛び出して来る。彼女には下半身が無く、手を足の代わりにして走り去っていった、というもの。
- ヒタヒタ
- 妻は毎晩夜這いに出かけてしまう絶倫の夫を諫めるが、彼は聞こうとしない。ある日、「自分の誕生日だから今日だけは行かないでくれ」と懇願する妻を顧みず、やはり夫は夜這いに出掛ける。夫が帰ってくると妻が割腹自殺をして息絶えていた。夫は遺体を遠くの山中へ捨てたが、翌日から、毎晩上半身だけになった妻が家の周囲を這ってまわり、朝になると姿を消すようになる。ついには夫が上半身だけの遺体で発見された、というもの。
- テケテケやカシマさんと同様に、この話を聞いた者のところへ、ヒタヒタが現れる、と続く場合も。テケテケやカシマさんとの相違点として、話の登場人物であるヒタヒタが、突然(語り手を通して)聞き手に話し掛けてくるなど、実話として語られるよりは怪談話としての面が強い。
- トイレの花子さん
- 女子トイレに現れる女の子の幽霊。男子トイレには太郎くんが現れるとされる。3番目のトイレであることが多い。
詳細は「トイレの花子さん」を参照
- トンカラトン(ドンドコドン)
- 全身に包帯が巻かれ、背中に日本刀を背負った姿の妖怪。夕暮れ時に自転車に乗って現れ、遭遇した人は「トンカラトン」と言わされ、従わないと斬り殺され仲間にされる、というもの。また命令されていないのにトンカラトンと口にした場合も同じで、「こうやって仲間を増やしていく」と締めくくられる。フジテレビ系の番組『ポンキッキーズ』で放送されたアニメ『学校のコワイうわさ 花子さんがきた!!』から広まった。
詳細は「トンカラトン」を参照
- 卵鬼神
- 韓国で語られる卵型の妖怪。
詳細は「卵鬼神」を参照
- よだそう
- 夕方4時の図書館に現れるとされる妖怪。『よだそう』と言えば逃げるが、言えなければ殺される。『よだそう』=『うそだよ』の反対。怪談に見せ掛けているが『よだそう』の意味に気が付いたときに、単なる脅かし目的の冗談であることに気付く。という意図があり、類似した話に『僧文是(そうぶんぜ)』=『全部嘘』、『まつ、かなう、そ』=『真っ赤な嘘』等がある。
- ○○ババアなど
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- カコリ
- 「カコリ」と口にすると現れる、モンペを履いた妖怪。広島に現れるとされる。
- 一寸ババア
- 部屋の僅かな隙間から、凶器を持って侵入し、中にいる人を惨殺する。身長は数十センチほど。
- 三時ババア
- 三時に学校のトイレに現れる老婆。
詳細は「三時ババア」を参照
- ヨジババ
- 夕方の4時頃、学校に現れる老婆の幽霊。
詳細は「ヨジババ」を参照
- 紫ババア
- 夜中の学校に現れる。
詳細は「紫ババア」を参照
- 足売りばあさん
- 学校の4階のトイレに現れる。
詳細は「足売りばあさん」を参照
- ブーメラン婆
- 突然ブーメランのように飛んでいく腰の曲がった老婆。
詳細は「ブーメラン婆」を参照
- ターボばあちゃん(100キロババア)
- 高速道路を猛スピードで走り、車の窓を叩く。遭遇すると体が動かなくなって事故に遭う、といった派生型も。
詳細は「ターボばあちゃん」を参照
- ばばされ
- その話を知ると、当日の夜に開けた覚えが無い窓が開いていて、外を覗くと家の前の道に老婆が立っている。次の日、今度は家の前に立っている。さらに次の日、夜中に眼を覚ますと今度は目の前に立っている。その際「ばばされ」という呪文を詰まらずに3回言えないと、冷たい手で首を絞めてくる。
- 四つ角ばあさん
- 夕暮れ時に交差点に現れ、通った子供の名前を聞き、名前の分かった子供を異次元へ連れて行く。遭遇した生徒が名前を名乗らないようにするが、名札を四つ角ばあさんに見られて名前が判明してしまう。といった話もある。
- 指
- 夜や夕方に学校の階段を登ると、後ろから指が付いてきて、追いつかれたら指をもがれる、殺される、というもの。杉並区や中野区で流行した。
- 階段
- 真夜中の学校で黒ずくめの男が階段を登ると、階段が一段ずつ消えていく、というもの。
- 車道男(シャドウマン)
- 謎の男が、アイスバーン状態の車道のセンターライン上をスケート選手並の速度で駆け抜け、すれ違う車や通行人を大声で驚かす、というもの。北海道帯広市に出現するとされる。また、二人存在する説もある。
- アロエビクスマン
- 近畿地方で流布した都市伝説。
詳細は「アロエビクスマン」を参照
- 首なしライダー
- 首の無いバイクライダーを目撃する話。いたずらや復讐の為に、道路にピアノ線を張る者がいる、というものもある。
詳細は「首なしライダー」を参照
- 鞠
- 夕暮れの校庭で少女が一人で鞠をついて遊んでいる。近づいてみると、少女がついていたのは鞠ではなく自分の首だった、というもの。
- サッカーボールやバスケットボールの代わりに自分の頭をドリブルする首なし少年の話も存在する。
- 悪魔
- 夜道で背の高い一人の男と出会う。男はいきなり「君は悪魔を見たことはあるかね?」と尋ねてくる。「俺の心の中にいるぜ!」と答えると、男はこの世ものとは思えない不気味な声で笑いこう言った。「それはやはりこんな顔をしているのかね?」…翌朝、恐怖に歪んだ形相の死体が発見された、というもの。
- くねくね
- 田畑に現れる正体不明の物体。白っぽい色をしており、くねくねと揺れる、あるいは踊るように動く。目撃時にそれが何であるか理解してしまった者は精神に異常をきたすという。
詳細は「くねくね」を参照
- 殺し屋
- ある電話番号にかけると、無言のまま一方的に切られ、その日から数日以内の丑三つ時に黒衣の男が現れ殺される、というもの。それを見た人も殺される、と続くことも。
- 隙間女
- 家具と家具の間など家の数ミリの隙間に潜む女。
詳細は「隙間女」を参照
- 八尺様
- 「ぽぽぽ」という声を出す身長が八尺もある女。八尺様に魅入られると数日のうちに取り殺されてしまう。一般的に語られている話では白いワンピースに帽子をかぶった姿だが、その姿は見る人によって異なる。しかし、八尺もある身長は共通しているらしい。成人前の若い男性、特に子供が狙われやすいと言われ、相手を誘い出すために身内の声を出すこともある。出現頻度は多い方ではなく、被害は数年から十数年に一度だと伝わる。 元はとある村に封印されていたそうだが、八尺様が村から出ないように設置されている地蔵が壊れたことによって全国に出回っている可能性があるらしい。
- ^ ホラータワー「廃校への招待状」|アトラクション|グリーンランド
- ^ ミイラは現在大英博物館所蔵、「大英博物館展」で日本で公開された際の解説でも「呪い」のエピソードは否定的にだが紹介されている
- ^ 日本テレビ『特命リサーチ200X』1997年7月6日放送「高速道路の幽霊」など。
- ^ 松山ひろし『3本足のリカちゃん』
- ^ 怪人アンサーについて(インターネット・アーカイブのミラー)
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